おことわり
    私は間違いを犯すこともあります。決して自分の正当性を主張するつもりはありません。 また、当サイト内のコンテンツに関して言えばユーザからの情報提供であったり、自分自身の検証であったり、 血盟員の実測データであったり、情報系サイトを参考にしたり、参照元は様々であり、 全ての情報の参照元を明記している訳ではありません。 詳細に調べていけば、場合によっては法律上の著作権を厳守しているとは言い切れないグレーゾーンがあるかもしれません。
    しかしながら、それはファンサイト間におけるヤドカリとイソギンチャクのような相互依存であり、 決して互いの創作性を損なうものではないと認識しています。 これから述べる事件は上記のような相互依存ではなく、明らかに創作性を損なう行為と判断したため、 ここに掲載することにしました。 予想以上に調べる事項が多くて掲載が遅くなりましたが、サイトを運営されている方の参考になれば幸いです。
事件はローカルで起きているんじゃない。ワールドワイドウェブで起きているんだ!
    ある日の事です。アクセス解析しながらネットサーフィンをしていたら、やたらLINETAGEに似ている海外サイトを発見しました。 レイアウトが似てしまうのはよくある話だし、あまり気にせず興味深く眺めていました。 (左下のキャプチャ画像は後日取得したため実際の月日とは異なります)
    しかし、ヘッダ、レイアウト、配色、フォント、どれも似ているという言葉では片付けられないほど酷似していることに気づきました。 LINETAGEでは曜日ごとに変化するスクリーンショットをトップに表示していて、 日曜日は地獄の三丁目と題したスクリーンショットが表示されますが、 そのサイトのスクリーンショットも全く同じ構図ではないですか! まさか?と思い、漢字で書かれたコンテンツをクリック・・・
    なんと、サイトデザインやトップ画像のみならず、 各種JavaScript系コンテンツに至るまで違う国の言葉で掲載されているではありませんか。 コンテンツが全て漢字で記載されていたので最初は文字化けかと思っていのですが、 ドメインがtwであることから台湾、すなわち中国語(正確には北京語かも)であることが判明しました。
怒髪冠を衝く
    私が知らないうちに、LINETAGE翻訳版ともいえるサイトが公開されていることに心底驚きました。 台湾の方が参照されて、何かしら有益だと思ったから中国語バージョンを作ったのだろうと。 翻訳するのもかなり大変だっただろうと。 誤解を招く表現かもしれませんがある意味感心してしまいました。 サーバ混雑時のミラーサイトとして勝手にリンクしてやろうと思ったぐらいです。
    とりあえず、中国語は分かりませんが翻訳サイトを使ってそのサイトを眺める事にしました。 なるほど、中文版ってことは翻訳版ってことか。しかし、詳しく見ていくうちに驚きを通り越して沸々と怒りがこみあげて来ました。 言うまでも無いですが私は先方から連絡すらもらっていない状況です。 その上、引用元として当サイトの表記が無いばかりか、著作者を書き換えたCopyright宣言までしている始末です。 これではLINETAGE翻訳版ではなく、盗作サイトでした。 (以後、そのサイトを盗作サイト、その管理者を盗作管理者と定義)
盗作サイトを分析せよ
    Copyrightとは著作権を示し、著作者の氏名、最初の発行の年(と最後の更新の発行の年)を記し、万国著作権条約締結国で有効になります。 日本はベルヌ条約締結国でもあるので、Copyright表記無しでも創作した時点で著作権が自動的に発生します。 権利を得るために手続きは必要無いです。各サイトのフッタと開設日を比べてみてください。
    LINETAGE
    盗作サイト
    盗作管理者は自分で作った訳でもないのに著作者を勝手に変更していますね。開設日とCopyrightの発行年で矛盾が生じています。 恐らく盗作管理者はCopyrightに関する知識に乏しいのでしょう。忠実にコピーしてしまった為に、盗作したのがバレバレですね。 2004年5月10日から盗作をはじめたと推理するのが妥当でしょう。
    LINETAGE
    盗作サイト
    代表的なコンテンツ、ステータスシミュレータの出力ログまでしっかり書き換えています。 あれはJavaScriptとCSSで構成した代物で、それなりに時間と手間を費やし、画像やデータ以外はゼロから私が作成したのものです。 ここには載せませんが2000行以上に渡るJavaScriptのソースも、コメント文までしっかり翻訳されていました。 思わず唸ってしまいました。盗作管理者はJavaScriptにも明るい人なのでしょう。 それだけの翻訳力や技術力があるならこんな真似しなくてもいいのに。 その能力が勿体無いです。技術が泣いています。故郷の親御さんもきっと泣いています。
    話は変わりますが、ステータスシミュレータ誕生の経緯についてお話しておきます。 2002年12月初旬、ウチの血盟員が「レベル51になったらリマイニングをどのパラメータに振ろうかな?」と言いました。 パラメータに関しては私自身も興味があったので、自分のパラメータを入れればどのようなボーナスがついているのか 表示できるコンテンツを作ろうと思ったのです。
    最初に作ったのは、クラス、レベル、パラメータを選択すれば、HP/MP、追加ダメージボーナスなどが自動的に表示される非常に単純なものでした。 遊び心で武器も入れて一撃の平均値などを表示させてたりしているうちに、攻撃速度、モーフ、魔法によるエンチャントと、 血盟員から要望があり、続々と機能が増えていきました。
    防具を実装する気は全くありませんでした。 ZELによる強化可否、強化値ごとのMR増加、モーフ時の装備可否、HP+50などの特殊効果、あまりにも課題が多くて、 従来のアルゴリズムでは到底実現できそうになかったからです。 しかし、実装すれば自分自身も使いたくなるに違いありません。 悩んだ末に全て最初から作り直し、なんとか実現可能なレベルに達しました。 そして血盟員及び読者へのクリスマスプレゼントとして公開しました。
    その後、魔法データや経験値計算、ステータス出力機能などを追加して、バージョンアップを続けて現在に至ります。 その過程においては、血盟員がプレイ時間を犠牲にして何時間もかけて実測したデータであったり、 動作検証や細かい修正に関しては心ある読者の方々からの情報提供も含まれています。 言うなれば血盟員及び読者との賜物です。 盗作管理者はこの努力と経緯を知っているでしょうか? 知っているはずがありません、なぜなら盗作したんですから。やっぱり許すわけにはいきませんね。
著作権について調べる
    これまでは著作権について加害者にならないように心がけていても、自分が被害者になるとは思いもしませんでした。 良い機会なので著作権について色々と調べてみました。結構難しい言葉が出てきますが気にせずに。

    Q.ウェブの著作権は認められるのか?

    A.認められる。

    著作権法第10条1項9号でプログラムの著作物に該当。更に同第10条3項1〜3号にも詳細がある。
    http://www.cric.or.jp/db/article/a1.html#010

    Q.今回の場合、どの著作権利を侵害されているか?

    A.色々侵害されています。

    著作者情報を無断で書き換えている時点で氏名表示権侵害、引用元の記載無しで無断で編集、 サーバにアップロードしたことにより、同一性保持権侵害及び翻訳権・翻案権侵害、公衆送信権侵害。 スクリーンショット無断転載による肖像権侵害は省略(著作権はNC社に帰属)。 これらの権利の保護期間は著作者の死後50年であり、残念なことに著作者は健在であるため保護期間内であり著作権利は有効。
    http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime2.html

    Q.台湾にも著作権侵害は適用できるのか?

    A.日本−台湾間で著作権侵害は適用できる。

    台湾はベルヌ条約、万国著作権条約に加盟していない国である。 しかしながら WTO設立協定受諾国地域なので「世界貿易機関を設立するマラケシュ協定」を守らなければならない。 同協定の付属書一Cによれば知的所有権に関する条約としてベルヌ条約に基づく義務がある。 台湾国民は日本の著作権を守らなければならない。
    http://www.cric.or.jp/db/z/teike_index.html

    これらを調べるにあたり著作権情報センターを参考にさせていただきました。 今後ともお世話になります。
    以上の結果から、例のサイトはLINETAGEの創作性を損なう行為、すなわち著作権を侵害している。
    日本国内であれば話は簡単ですが、海外においても通用するのかどうかが非常に重要なポイントになります。 幸いにも台湾は適用範囲でしたが、もし著作権侵害が適用されない国のサーバなんか使ってたら話はもっと複雑になるところでした。 様々な要素が絡むため、著作権侵害の判定はかなり難しいですが、法的な根拠というのは最強の指標になると思います。
著作権侵害への対策
    さて、著作権侵害に遭遇した場合はどのような対処をとればよいのでしょう? LINETAGEは非営利目的の一個人が運営する趣味のサイトで、読者が楽しんでいただければというコンセプトの元、 公開をしているレベルです。時間・費用をかけて国際裁判を起こす事は現実的ではありません。 そこで、著作権に関して色々なノウハウを蓄積されている Copyright!著作権侵害の危機管理海外ファンサイト事情 という2つのサイトを参考にさせていただきました。この場を借りてありがとうございます。
    考えられる現実的な対策は大きく分けて以下の通り。
    1.放置プレイ
    2.著作権侵害している管理者に指摘
    3.著作権侵害している管理者のプロバイダに指摘
    最も労力を使わずに済むのは放置プレイです。 私が見なかったことにすれば良いのです。 しかし、本当にそれで良いのでしょうか? ステータスシミュレータなどは広義でいう共同著作物になります。 その権利を侵害されて黙ってられるほど寛容ではいられません。
    放置プレイという選択肢は消えました。 やはり何かしらの手段で訴えるべきでしょう。 著作権侵害している管理者のプロバイダに指摘したとしても言葉の壁がある以上、こちらの思惑通り意思の疎通が出来るとは思えません。 それよりも直接効果が望めそうな点から著作権侵害している管理者に指摘することに決めました。
証人
    まずは、このような盗作サイトがあるという事実を身近な方々にメールにて通知しました。 著作権侵害に関する客観的な判断が欲しかったことと、万が一の場合を考えて証人になってもらおうと考えていたからです。 頂いた返信で「著作権侵害に値しない」という意見は一通もありませんでした。 ご協力を頂いた証人各位、ありがとうございます。
証拠
    次に、証拠集めです。盗作サイトの代表的なコンテンツのファイルを一括してダウンロードしました。 念のため、ブラウザ表示画面もキャプチャしておきました。 またアクセス解析から5月〜6月のアクセスしてきた台湾ドメインの IPアドレスを抽出しました(複数種あったため、特定には至らず)。 相手サイトの使用しているサーバからプロバイダ、サイトに記載されている情報からメールアドレスを取得しました。とりあえず準備完了です。
実行 其の壱
    メール作成に際して、立ちはだかったのが言葉の壁。私は日本語で相手は中国語です。 英語が通じるかもしれませんが、私は得意ではありません。 エキサイト翻訳を使うことにしました。 英語・中国語・韓国語のテキスト及びウェブ翻訳ができちゃうのでかなり便利です。 文面は「海外ファンサイト事情」のテンプレートをベースにさせて頂きました。 以下メール本文です(北京語は一部文字化けしてますが気にせずに)。
    Date: Wed, 09 Jun 2004 14:43:56 +0900
    To: **_****@yahoo.com.tw
    Subject: About Your Site
    
    --------------------------------------------------------------<北京語>
    ****
    
    想用突然的信一定不是感到吃驚的。初次郵件做。
    我是日本人的Lineage愛好者站點,LINETAGE管理者。
    
    我看了 的站點。 使用著我的作品。
    在向遵守設立世界貿易組織的Marrakech協定的貴國,
    台灣中國外也不詢問符合著作權侵害。
    
    我沒有准許的記憶。請別怎麼著使用我的作品。
    一部分的作品關係間及是讀者的合作的賞物,不能容許 的行為的。
    
    可是,我 ,中意我的Web的事感到高興。
    那麼,把身體做為最後一幕。
    
    LINETAGE管理者Giza
    ----------------------------------------------------------------<英語>
    Mr. ****
    
    I think that it would surely be surprised at the sudden letter. 
    I mail for the first time. I am a Japanese Lineage fan site and 
    a LINETAGE administrator. I looked at your site. 
    
    You are using my work. 
    In your country and Taiwan which observe the Marrakech agreement 
     which founds the World Trade Organization, it does not ask country
     outside, but corresponds to literary piracy.
    
    There is no memory which I permitted. Please do not use my work if
     you please. Some works are the results of cooperation of a friend
     and a reader, and cannot permit your act. However, as for me, you 
     are happy that my web was pleased.
    
     It is carefully about the body. 
    
    LINETAGE administrator Giza
    --------------------------------------------------------------<日本語>
    ****様
    
    突然のお手紙できっと驚いたのではないかと思います。初めてメールいたします。
    私は日本人のLineageファンサイト、LINETAGE管理者です。
    
    私はあなたのサイトを見ました。あなたは私の作品を使用しています。
    世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を遵守する貴国、台湾においても国外
    問わず著作権侵害に該当します。
    
    私は許可した覚えはありません。どうか私の作品を使わないで下さい。
    一部の作品は仲間及び読者の協力の賜物であり、貴方の行為を許容するわけに
    はいかないのです。
    
    しかし、私はあなたが、私のウェブを気に入って下さったことは嬉しく思って
    います。では、お体を大切に。
    
    LINETAGE管理者ギザ
    
    さて、こちら側の狙いは相手に読んでもらうことなので、念には念を入れて三ヶ国語でメールを出してみました。 メール内容は比較的ソフトなものにしました。 シミュレータが翻訳化されて海外で公開されることは素晴らしい事だと思いますが、 著作権表記を改変するのは単なる盗作でしかありません。 指摘されれば改善するかも、という甘い期待を抱いていました。
実行 其の弐
    メールを送信してから四日間経過しました。返事はありませんでした。盗 作サイトは何も変わらず堂々と公開されています。 SPAMメールの多い昨今、私が送信したメールをSPAMと間違って削除したかもしれません。 もしかしたら盗作管理者は多忙につき返信が書けない状況かもしれません。 しかし、そんなのはこちらの知ったことではありません。 被害者が加害者の状況を考慮してあげる必要がありますか?答えはノーです。 連絡したにも関わらず著作権侵害を継続している事実には変わりがないのですから。
    言うまでも無いですがタイムリミットの決定権はこちらにあります。 三日以内に返信が無ければ次のアクションを実行することを心に決めていました。 前回よりも強い口調で多少脅し文句を入れてメールしました。いわば最終警告ですね。
    Date: Sun, 13 Jun 2004 12:27:25 +0900
    To: **_****@yahoo.com.tw
    Subject: About Your Site(The last advice)
    
    --------------------------------------------------------------<北京語>
    ****
    
    我送象對 ,停止 的Web使用我的作品一樣地要窮
    烹c電子郵件之後,3日站立了。雖然是鹿,但是我
    沒能確認還從 的Web我的作品除去了的。
    
    因此我郵件決定著 再1度。
    請從馬上怎麼著那些 的Web除去。
    如果如果 不去除那些,我實行具體的對策。
    很強地建議在變成那樣之前, 從 的Web除去我的作品的事。
    
    LINETAGE管理者Giza
    ----------------------------------------------------------------<英語>
    Mr. ****
    
    After I sent the E-mail required of you as stopping using my work by your web,
    it left on the 3rd.It cannot be being checked that, as for me,
    your web to my work has still been removed with a deer.
    
    Then, I have mailed you once again.
    Please remove them from your web immediately if you please.
    Supposing you do not remove them, I will implement a concrete measure.
    Before becoming so, you propose removing my work from your web strongly.
    
    LINETAGE administrator Giza
    --------------------------------------------------------------<日本語>
    ****様
    
    私が貴方に、貴方のウェブで私の作品を使うのをやめるように要求する
    電子メールを送ってから、3日たちました。しかながら、私はまだ貴方の
    ウェブから私の作品が取り除かれたのを確認できていません。
    
    それで私はもう1度貴方にメールしています。
    どうかそれらをすぐに貴方のウェブから取り除いてください。
    もしあなたがそれらを取り去らないなら、私は具体的な対策を実行させて頂きます。
    そうなる前に、貴方が私の作品を貴方のウェブから取り除くことを強く提案します。
    
    LINETAGE管理者ギザ
    
    メールを送信直後、サイトに台湾ドメインからアクセスがありました。 これを待っていました!メールの署名に URLを記載していたので、メーラーからクリッカブルに飛んできたのかもしれません。 どちらにせよこのタイミングで飛んできたのはメールを受信した本人とみて間違い無いでしょう。 盗作管理者IPアドレスを特定できたので、ニッコリ笑ってサイトから遮断し、LINETAGEを閲覧できないようにしました。 不本意ではありますが、念のため全ての台湾ドメインを遮断。 これは盗作防止だけのためではなく「いよいよこちら側も具体的な行動を起こすぞ」という布石でもありました。
実行 其の参
    二度目のメールを送信して三日以上経ちました。 予想はしていましたが、相変わらず返信はありません。 盗作サイトも何も変わらず公開されています。 LINETAGEのアクセス拒否ログを調べてみると、例のIPアドレスが毎日数回アクセスしていました。 盗作管理者はLINETAGEがアドレス変更したとでも思ったのでしょうか? 公式サイト、他情報サイトのリンクから飛んできたり色々な経路でアクセスしてきてます。
    さて、こちらの指摘に対して沈黙を守り、著作権侵害を続ける盗作管理者に同情の余地はあるでしょうか? メール送信直後にアクセスがあったことからメールを受信して開いた事は確実です。 見ていないとも、送ったメールが文字化けして読めなかったなんてことも言わせません。 また三日間のアクセスログからして盗作管理者は不在ではありません。 盗作管理者への連絡手段としてメールを使ったのは相手の名誉や読者に与える影響を考慮した上での選択です。 しかも、丁寧に三ヶ国語対応。 しかし、そんな気遣いなどお構いなしで無視を続ける盗作管理者、もはや同情の余地は微塵も無いでしょう。
    最後のアクションを起こしました。まずは環境変数を吐き出さない台湾ドメインプロクシサーバを探して接続。 次に盗作サイトのスレッド式BBSに行き、例のごとくエキサイト翻訳を用いて中国語で新スレッドを作成しました。
    ▼投稿フォーム


    ▼スレッド一覧画面


    ▼スレッド内容表示


    メールアドレス欄は必須だったので架空のアドレスを使いました。 盗作サイトで本当のメールアドレスを公開する必要などありますまい。盗作サイト読者が逆上してメールボム仕掛けてこないとも限りません。 肝心の投稿内容ですが、
    スレッド名:素晴らしいサイト
    本文:このサイトは著作権を侵害しています。
    「このスレッド既出だったらどうしよう」なんて思っていましたが、これが盗作サイトに与える壊滅的な一打になったようです。
その後
    翌日、盗作サイトを訪れてみると以下のような画面に。
    さすがに著作権侵害スレッドを立てられたら、たまらないでしょう。 焦った盗作管理者は全面改装中で逃げたようです。盗作サイトの末路はこんなものです。 海外だからバレないだろうと著作権を甘く考え、著作者からのメールに対して最悪の対応をとった当然の結果と言えるでしょう。 誠意ある回答を出しくれれば結果は違ったかもしれません。しかし、請期待って一体何を期待すればいいんでしょうか?
    この事件を通して盗作管理者が謝罪することは一度たりとも、ありませんでした。
    著作者の創作性を損ねるような露骨な盗作でアクセス数が増えても本人の実力では無いのですから 尊大なる虚栄心の他には何も得るものが無いでしょう。 折角ですからアクセスカウンタを回したくて仕方が無い盗作管理者に貢献してあげましょう。以下にURLを示します。 感謝はしても決して謝罪はしないでしょう。
その後 追記
    このコンテンツを公開しようと思った矢先、盗作管理者からメールが来ました。
    From: "=?utf-8?B?5ZOh5p6X55Sf5rS76LOH6KiK57ayLeWuouacjQ==?=" <****@mail.24hy.net.tw>
    Subject: about web site
    Date: Fri, 25 Jun 2004 23:33:01 +0800
    
    ?好
     
    ?有來我的網站告知我違反著作權,我也已經刪除掉
    我也到貴網站看到?不玩天堂且要結束更新跟關站
    我想跟?請求能讓我能用?的網頁設計方式跟程式放到我的網站
    希望?能?答應我
    我是用中翻日系統寫的,文法不對請多多包含 ^^
     
    天堂-?幻 網頁管理者 
     
    こんにちは
    あなたは私のウェブサイトに来て私に著作権に背くことを告知するある,私もすでに削除して除く
    私も高いウェブサイトまで(へ)あなたが天国を遊ばないでしかもと関站を更新することを終えることを見る
    私があなたと願い出たくて私をあなたのホームページの設計の方式で格式と私のウェブサイトまで置かせることができることができる
    あなたが私に承諾することができることを望む
    私は中で日システムがひっくり返って書いたので、文法は頼むことに対してよけいに含まない ^^
     
    天国-は幻だ ホームページの管理者
    
    文字化けしてる上にHTMLメールとツッコミどころ満載でしたが、なんとかデコードしてみました。 なお、本文の構成は手を加えていません。メールのSubject及び本文の二ヶ国語構成は私のメールの影響を受けたんでしょうか。 自分の血盟名ぐらい翻訳対象から除いて欲しいものです。さて、肝心の本文を自分なりに意訳してみました。 ※正しいかどうかはわかりません
    貴方は私のウェブサイトにおけるBBSで著作権侵害を告知したが、私は既に削除しました。
    私は貴方のウェブサイトを訪れましたが、アクセスできず閉鎖されているようでした。
    そこで貴方のウェブで扱っているコンテンツを私のウェブサイトに設置させてもらえないでしょうか?
    私は中国語ですが、本文は日本語変換して記述したので読解は容易でしょう(笑)
    
    どうやら、盗作管理者は遮断されているのに気づかず、閉鎖していると勘違いしたようです。 謝罪のメールかと思ったのですが、単なる盗作許可くれくれメールでした。 何も反省されていないようで非常に残念です。 こちらは結論が出ているので返信はしないことにしました。いつかこのページに気づいてくれるでしょう。 著作物を利用するにあたり著作者の承諾が必要ですが、返信が来ないからと言って承諾した事にはなりません。 「感謝はしても決して謝罪はしない」という予想は皮肉にも当たっていたようです。 例のサイトが盗作を繰り返さないことを祈りましょう。
結論
    やはり著作権侵害というのは後味の悪いものです。侵害する側、侵害される側、どちらもいい気分ではいられないでしょう。 ファンサイトは個人で運営しているケースが多いため、著作権問題に関しては疎かになっていしまう部分があるのは否めません。 個人の意見ではありますが、著作者を尊重する上で著作権は守らなければならないと思います。 ただし、中には著作権に抵触していても相互依存的な要素、すなわちお互い様で見逃してくれている部分があることも述べておきます。
    著作権は親告罪なので、著作者本人の訴えなしに罪や責任に問われることはありません。 「お互い様で見逃してくれている部分がある」というのは著作権の包括的要素と呼べるでしょう。 許容される程度はサイト管理者次第ですが、ファンサイトを成長させる上で相互依存は不可欠な精神ではないでしょうか。 指摘されなければ盗作しても良いと言っている訳ではありませんので悪しからず。
    この事件をリアルタイムで載せていくことも考えていたのですが、逡巡の結果、区切りのついたところで公開することにしました。 リアルタイム公表の場合、放置プレイするわけにはいかず、管理者として何かしら行動を起こさなければなりません。 公表した場合、読者の同情を得る事ができるかもしれませんが、被害を訴えるだけで対策を講じなければ著作権侵害をされても平気なサイトと捉えられるでしょう。 サイト運営をしていく上で、サイトを守るのは管理者自身であると再認識させられました。 守れたのかどうかは不明ですが(;´Д`)
参考知識
    以下は知っておいて損は無いでしょう。実際にはネチケットが絡むこともお忘れなく。
    条件を満たしていれば、著作者の許諾無しに公表された著作物を引用することができます。
    http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime7.html#3
    無断でリンクする行為は著作権侵害にはなりません。
    http://www.cric.or.jp/qa/multimedia/multi15_qa.html
    http://park5.wakwak.com/~tanaka02b/column/faq.htm
    データベースは、情報の選択又は体系的な構成に創作性があるかどうかで著作権を得ることができます。
    http://www.cric.or.jp/qa/sodan/sodan3_qa.html